会長あいさつ

押し花については、古くは16世紀のイタリアの生物学者のルッカ・ギニが、標本として押し花を残していたという記録があるそうです。ヨーロッパには「花には想いが宿る」という言い伝えがあり、花嫁のブーケを押し花にして、額装して飾る習慣があり、上品な趣味として親しまれてきたようです。19世紀には、イギリスのビクトリア女王も愛好していたと言われています。故モナコ公国王妃グレース・ケリーも、押し花画の制作をこよなく愛していました。

押し花は世界の各地で親しまれてきており、さまざまな絵画的な表現も生まれてきました。世界各地の押し花作家たちと交流を深めていく中で、押し花は少しずつ芸術として認知されるようになってきました。

また、芸術として高めるだけではなく、押し花はがき作り等のワークショップなどを通じて、誰でも手軽に楽しめるクラフトとして押し花文化が根付くように普及してきました。

押し花が芸術として、文化として広まることが願いであり、さらに、それが日本の文化「OSHIBANA」として世界の共通言語になってくれれば、これほど嬉しいことはありません。

 

 

世界押花芸術協会会長 杉野 宣雄